Vol.1 「動画広告」が成長している理由、説明できますか?

2015年4月に設立されたインターネット動画広告代理店CyberBullで、2年間ひたすら動画広告を扱い続けてきた僕が、今感じていることを一度整理してみました。

動画広告以外の商品には一切手を付けず、ひたすら動画広告と向き合い続けてきたCyberBullならではの言葉です。(拙い点もたくさんありますが)

インターネット広告における動画広告市場が急激な拡大を見せた2016年ですが「いま、ぶっちゃけどやねん」という点について、この連載ではお伝えしていきたいと思います。

 

大前提、弊社は動画広告しか取り扱っていない代理店なのでフラットに「市場の中で動画ってどのくらいの立ち位置?」という点は意識していないと感覚が麻痺してしまいます。(動画ばかり扱っているので、勝手に動画市場が盛り上がっていると決めつけてしまう可能性があるということです)

というわけで、まずは定量的な観点から動画広告の立ち位置を見てみましょう。

 

-スマホ広告市場における動画広告の比率は?

動画広告を目にする機会は増えてきたかと思います。では、実際に動画広告の比率ってどうなっているのか、という話から。

この数字を見て頂けば、インターネット上で動画広告がどれくらい活発に活用されるようになったのか、なんとなくつかめるかと思います。

 

参照:https://cyber-z.co.jp/news/research/2016/0420_3573.html

株式会社CyberZの公表している調査レポートによると、2015年のスマートフォン動画広告市場の規模は3,717億円と前年比の123.6%成長。さらに、2016年のスマートフォン広告市場は4,542億円規模と予想されています。

さらに、スマートフォン動画広告の市場規模も合わせて見てみましょう。

 

参照:https://www.cyberagent.co.jp/newsinfo/info/detail/id=12795

2015年のスマートフォン動画広告市場の規模は約300億円でしたが、2016年にはなんと約2倍の成長を遂げて、動画広告市場全体の約7割に到達しました。

2016年時点でいうと、先ほどのスマートフォン広告市場全体の規模が4,542億(予想)なので、約8分の1を動画広告が占めている状態です。これが、2020年には約4分の1にまで増加する見込みです。

 

 

またスマートフォン広告の市場拡大スピードが、2017年から2018年で約115%成長と予測されるのに対し、スマートフォン”動画広告”市場の場合は、約135%成長が見込まれており、“動画広告”の市場拡大スピードの方が上回る予測となっています。このことからも、広告市場における動画の比率はますます大きくなってくるだろうと考えられます。

このように、実感値+実績値で動画広告がより活用されるようになることは弊社としても、とてもうれしいことではあります。でもなぜ、動画市場がこんなにも急速に成長しているのでしょうか?

改めて考えて、なぜ、成功パターンをある程度つかめているはずの既存の広告施策に費やしてきたパワーを「動画広告」に割いて頂けるようになっているのか?このあたりも今一度整理をしておきたいと思います。

動画広告市場の成長を生み出している要因は大きく2つ挙げられると考えています。

①従来から感じていた課題の解決方法としての「動画」

 

これは若年層(特に都市部)におけるメディアの接触時間が、テレビからスマホへ年々とシフトしていることが動画広告市場の活発化の大きな要因の一つになっています。

弊社の設立初期である2015年からニーズがもっとも顕在化していたのはこの領域です。

広告主様からみた広告とは、生活者にメッセージを伝達する手段でしかないので、テレビ離れが進む生活者がいるならば、彼らが他によく接触している「場所」で「動画」というフォーマットを活用することでそれを補完するというのはごく自然な流れじゃないかと思っています。

実際にテレビCMの補完としてデジタルを活用されるケースの実施精度は弊社の中でもノウハウ化してきました。結果として、設立当初よりも3倍くらい大きな補完Reachを生み出すことができるようになったりもしています。

②新しい動画広告の活用方法が成立し始めているから

 

一部の先進的な企業様を除くと、2015年頃の感覚ではまだ、スマホ×動画広告の役割はそれほど多くはなかったかと感じています。あったとしても、スマホ×動画広告の役割はTVCMの補完としての考え方のみでした。

(とにかくバズ動画!など苦しいお題をいただくことも時にはありましたが…)

それが今となっては、TVCMをそのままWebに配信するだけではなく、買ってみた・やってみた、といった動画コンテンツや、HowTo動画などWeb用コンテンツの形態で、動画広告が活用されるケースが増えています。もはや、SNSのタイムライン上でそのような形態の動画広告を目にしない日はないと言っても過言ではないくらい浸透してきています。

これらは、動画広告の主な目的が「認知」のみではなく、生活者とのコミュニケーションを自然な形で実現することで、「商品理解」や「購買意向」をアップさせるという目的も備えた“新しい動画広告の活用のされ方”が成立してきた流れだと理解しています。

例えば、新商品のリリース情報をどれだけ広く届けることができたか?という点だけにとどまらず、マーケティングファネルの最上部(認知)だけではなく、より下の階層に対する施策としての活用が進むようになったことは動画市場拡大の大きな要因となっていると思います。

このように生活者の環境の変化に合わせて、広告主様の考え方も徐々に変化し、スマホ×動画が担うことができる範囲が徐々に広がってきているのではないでしょうか。

ではこのような市場環境の中で、次はどのようなことを意識すべきなのか?という点を次回は説明していきます。

どうぞ次回も、宜しくお願いいたします。